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11月🚽年齢別トイレトレーニング🚽

2020.11.2 園長ブログ 未分類

11月🚽年齢別トイレトレーニング🚽


 前回は、異年齢保育の園での取り組みや子どもたちの様子について紹介しましたが、あれから1ヶ月、子ども同士の関わり方にも変化が生まれています。上の子は下の子を覗き込み、いろいろなことを教えようとする様子が見られ、下の子は上の子を慕う姿が見られます。時に上の子が下の子へ譲れない場面があったり、下の子が上の子の教えを聞きたくなさそうにすることもあります。同時に、“◯◯したい”と気持ちを露わにする時、様々な想いのぶつかりも見られますが、そういった経験の一つ一つが日常的にあること、そして、常に見守る職員の共感や労りの声かけは子ども達の健やかな成長の促しになることと思っています。

さて、今回は現在アベニール保育園で行っているトイレトレーニングとその考え方をご紹介します。世間一般にはいろいろなトイレトレーニング法が存在し、どのように進めていくのが良いのか迷われているご家庭もあるのではないでしょうか。

 実際、園でも去年の取り組みとでは変化した部分もあり、子ども達の成長段階によって伝える内容も変わってきます。それでは、クラスごとにその様子を見ていきます。

・1歳児(そら組)
・2歳児(にじ組)
・0歳児(うみ組)

【1歳児(そら組)】
 最近、排泄の間隔が伸びてきた子が増えています。特に13:00~15:00の午睡中にオムツが濡れていないこともあり、これはチャンスとばかりに便座に座らせる職員。トイレでの排泄の感覚が身についていない子にとって、排泄しなくとも便座に腰掛けるだけでもトレーニングの一環になります。こうして、便座への腰掛を始めるうちに排泄のタイミングが重なることがあります。最初は偶然でも良いのです。この偶然を繰り返していくと、トイレでの排泄の感覚を体が覚えます。次第にオムツへの排泄に違和感を覚え、オムツが濡れると教えてくれるようになります。今、そら組さんでは、便座に座ること/トイレでの排泄経験に取り組み中です。

【2歳児(にじ組)】
 こちらは、トイレでの排泄経験が成熟してきています。少しずつ、職員の声かけでの排泄から、自ら教えてくれるようになります。もちろん「おしっこ/うんちが出そうな時は教えてね。」と声かけを行うのは必須です。また、排泄を我慢している様子や便を催している様子にいち早く気付き、トイレへ促すことも大切なきっかけ作りとなります。職員の手によって脱がしてもらっていたズボン、パンツも、現在では自分で着脱が可能になってきています。そのこともあり、ズボン、パンツを全て脱いでいた子ども達はパンツを途中まで下ろすトレーニングが始まっています。にじ組さんは、トイレでの排泄経験の成熟/排泄の習慣付けに取り組み、もう一歩先の経験に進もうとしています。

【0歳児(うみ組)】
 うみ組さんはまだまだトイレトレーニングは早いように思われますね。ですが、すでにトイレトレーニングの準備が始まっています。トイレトレーニングの開始には3つの条件があると言われています。
⑴ひとり歩きがしっかりできること
⑵大人の話がある程度理解でき、受け答えができること
⑶排泄の間隔が開いてきて安定してきていること
 「⑴ひとり歩きがしっかりできること」に繋がる発達段階を辿るのは0歳児の時期。寝返り、腹這い、お座り、はいはい、掴まり立ち、伝い歩き、歩行。といった成長の流れの中にいます。子どもによって成長のスピードやそれぞれの段階の期間は様々ですが、ひとつひとつの経験がトイレトレーニングへと繋がります。

 時に、トイレでじっとできない子どもへは数を数えて、待ってみることを教えたり、習慣化するために、食事前後や就寝前後、外出前後といった決まった場面でトイレに行ってみたり、排泄記録表で時間間隔の管理をしてみるなど、大人の工夫も促しの要素となるので、参考にしてみると良いかもしれません。どうしても、月齢や個人によって差異があります。又、一度トイレでの排泄に慣れる時期が続いても、尿意を教えてくれず間に合わなかったりというのはよくあることです。焦らず比べずゆっくりと、一人ひとりの成長に合わせて取り組み方を工夫していきたいですね。

施設長 石川