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10月【異年齢保育のメリット、注意点と配慮】

2020.10.5 園長ブログ 未分類

10月【異年齢保育のメリット、注意点と配慮】

 長く続いた暑い日も、いつの間にやら落ち着いて、気づけば紅葉の季節となりました。0歳児クラスでは新入園児を迎え、園全体の保育の様子にも変化が起きています。

今回は、異年齢保育の時間が増えてきた保育室の様子と共に、異年齢保育のメリット、異年齢保育の注意点と配慮を見ていきます。

アベニール保育園では、朝の受け入れの時間と夕方のお迎えの時間に異年齢保育を行うことが多く、延長保育のご活用も増える中で、職員の体制を整える意味でも最近は異年齢保育の時間を増やしています。

保護者の方への恋しさや、慣れない保育園への不安で泣いている0歳児のRちゃんに「この子誰?」と聞きに来る2歳児のMちゃん。「Rちゃんって言うんだよ。仲良くしてね。」と伝えると、慎重に大事に頭を撫でるMちゃん。そんなMちゃんとRちゃんの姿をみてMちゃんの真似をする1歳児のHちゃん。

なんだか、微笑ましいですね。こうやって他者への関心を深め、自意識を確認していくことを目の当たりにし、それぞれが様々な刺激を受けて日々を過ごしていることを感じます。

 

【異年齢保育のメリット】

・年上の子どもにとって
 職員の声掛けを真似てみたり、自分の出来ることを手を取って教えようとしたり、お散歩中に1歳児さんと手を繋ぐ2歳児さんは、繋いだ手と反対の手で相手の体を守るような動作をとります。責任感の芽生えや社会性を身に着けます。
そんな、お世話する子どもたちの姿を褒めることで、自尊心の育み、満足感の体得、自信への導きを期待できます。

・年下の子どもにとって
 年上の子ども達の姿を観察し、同じように取り組もうと真似をします。慣れない言葉を駆使しながらお姉さんお兄さんの名前を呼んでみる姿は憧れる心を感じます。そして、時期に自分たちも下の子ども達に“教えていく”ことを感じます。

・成長の差が出にくい
 発達段階の近い子どもと一緒に過ごすことができ、成長の差が出にくく、生まれた時期による有利・不利が生じることが少ないでしょう。

【異年齢保育の注意点と配慮】

・安全性の確保への配慮が一段と必要
例えば、外遊び。年齢によりできることは大きく異なるため、それぞれの安全への配慮も異なります。担当クラスがあっても園児一人一人の特徴の把握が必要になります。
・発達段階が異なる子ども同士でも楽しめる工夫が必要
異年齢保育とは、発達段階の違う子どもが共に生活するということ。年下の子どもに合わせれば、年上の子どもは物足りず、年上の子に合わせれば、年下の子どもが遊びに入って行けなくなることがあります。
例えば、
・年上の子が教えて楽しいごっこ遊び
・月齢に合わせ多少内容を変えた合同でのお絵描きや制作
・異年齢での手繋ぎ散歩
などは、年上の子の姿を見て真似したり、年下の子に教えてあげたりすることができる活動です。
子どもが感じるストレス
年下の子におもちゃを譲らなくてはいけない場面が出たり、年上の子に意地悪されるこが起こり得ます。特に異年齢の子どもとの関わりが少ない子どもにとってはストレスになることもあります。そのときどきの子どもたちの様子をよく観察し、トラブルが起こりにくい環境構成と声掛け等の配慮が必要です。

子どもたちの様子は日々変化します。年上の子どもたちの年下の子どもたちへの接し方は以前にもまして丁寧になりました。年下の子どもたちが年上の子どもたちの姿をよく観察し、慕っているのもわかります。そして、子どもたちの良好な関係には、私たち保育者の気づきと配慮が不可欠であり、子どもたちの姿は私たち大人の姿をまるっと反映しています。子どもたちの変化と成長を楽しみに、異年齢保育の時間を取り入れていきたいです。

施設長 石川