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とびひ対策について

2019.7.3 園長ブログ

とびひ対策について

こんにちは。

じっとりと汗ばむ蒸し暑さに閉口する毎日が続き、梅雨明けはいつかと待ち遠しく感じる今日この頃です。

この蒸し暑い時期から虫も多く出てきます。

当園でも虫よけ対策はしていますが、子どもの皮膚なので刺されると腫れやすく、すぐに傷口が悪化することが多くみられるのが今回お話ししたい『とびひ』です。

とびひはこの夏時期に肌の弱い乳児を含め、抵抗力の弱い肌、柔らかい部分でなりやすいものになります。

早期対策とともに、まずとびひとは何かをお話しさせていただきます。

 

【とびひ対策と予防】

とびひは、早めに適切な処置を行えば4~5日ほどで治まっていきます。

しかし、乳児の場合はまれに、黄色ブドウ球菌の毒素が体中に回って、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)という病気を起こすことがあります。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群になると、全身の皮膚が真っ赤になったり、やけどになったかのように皮膚が剥けてしまいますが、早期に治療を始めることで、重症化を防ぐことができます。

他にも、確率としては低いですが、※免疫機能が低下している場合、細菌が全身に回る菌血症や肺炎を引き起こすことがあります。

とびひは、だいたい「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」と、「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」の2種類に分けられます。

この2つは、とびひの原因となる細菌と症状が異なるので、それぞれについて詳しくご説明します。

★水疱性膿痂疹★

水疱性膿痂疹の原因は、黄色ブドウ球菌の感染です(※1)。水ぶくれが膿んで皮が破け、皮膚表面がただれる症状が見られます。

赤ちゃんのとびひの多くは水疱性膿痂疹で、特に初夏から真夏にかけて発症します。

水疱性膿痂疹はかゆみが強く、赤ちゃんが自分で掻いてしまうために、細菌が手に付いて体のあちこちに感染が広がってしまう恐れがあります。

★痂皮性膿痂疹★

痂皮性膿痂疹は、溶連菌の感染が主な原因です(※1)。赤く腫れて炎症を起こし、厚いかさぶたができます。発熱やリンパ節の腫れなどの全身症状が現れることもあります。

痂皮性膿痂疹は、赤ちゃんよりも大人が発症することの方が多いとびひです

とびひを発症したら、病院で薬を処方してもらうとともに、ホームケアをきちんと行うことが大切です。

【とびひにならない為の対策を日頃から行いましょう】

1.皮膚を清潔にする

赤ちゃんがとびひを発症した場合、皮膚を清潔にすることが大切です。お風呂で体を洗うときは、まずは殺菌力のある石けんを泡立てて、優しく患部を洗い、ぬるめのシャワーでしっかり流します。

とびひは感染力が強いので、湯船に入るのは避けた方が良いでしょう。しかし、夏に汗をかいて入浴させたい場合には、とびひにかかっていない家族が先に入りましょう。また、タオルは家族と違うものを使うようにしてください。

2.患部に薬を塗る

先述のように、とびひになると病院で塗り薬を処方されるので、お風呂に入ったあと肌をよく拭いてから薬を塗りましょう。

薬が周りについてしまわないように、患部にガーゼや包帯を軽く巻くなどして対策をすると、感染の拡大を防げますよ。

3.爪を短くする

とびひはかゆみを伴うので、赤ちゃんが我慢できずに掻いてしまい、悪化することもあります。かきむしって肌を傷つけ、とびひを再発してしまうこともあるので、赤ちゃんの爪は短く切りましょう。

赤ちゃんがとびひにかかってしまうと、かゆみが出たり、炎症が起こったりと、赤ちゃんがつらい思いをすることになります。そのため、肌が弱い赤ちゃんはとびひになる前に予防することが重要です。

とびひは傷口から細菌が入ることで発症するので、こまめに手洗いをさせたり、鼻の穴に指を入れたりしないようにしましょう。また、虫除けスプレーで虫さされから守ったり、転んでも怪我をしないように、野外で遊ぶときは長袖長ズボンを着用させたりすることも、とびひ予防につながりますよ。

特に赤ちゃんの時期は気にすることが多くて大変ですが、赤ちゃんの笑顔のためにできることから始めていきましょう(*^-^*)

施設長:橋崎