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5月節句の由来

2020.5.15 園長ブログ

5月節句の由来

暖かな気候が続いている今日この頃。

新年度がスタートして、早くも1か月が経ちました。

5月は季節柄、とても過ごしやすい季節です。

現在は新型コロナウイルスの影響により、なかなか戸外遊びなどが自由にできず、お家で過ごされている方も多いのではないかと思います。

早く自由に、外遊びが楽しめる日が来るといいですね。

5月はこどもの日ということもあり、5月の節句の由来をお話しさせていただきたいと思います。

◆こどもの日の由来

5月5日は「こどもの日」です。この時期になると住宅街では鯉のぼりを見かけることも多いですね。ところで皆さんは、なぜ5月5日を「こどもの日」と呼ぶのかご存知でしょうか?

「こどもの日」が制定される前、5月5日は「端午の節句」であり、「男の子の成長を祝う日」でした。今の「こどもの日」が制定されたのは1948年。祝日法ができた際に「こどもの日」という名称に変わりました。

制定後は「男の子の成長を祝う日」から「男の子だけでなく、こどもたち皆の成長をお祝いする日」となったのです。また、祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」であるとされています。

こどものお祝いだけでなく、そのこどもを生んでくれたお母さんに感謝する日でもあったのですね。

◆こどもの日(端午の節句)は、なぜ5月5日なの?

(c)Shutterstock.com

「端午の節句」は、中国から伝わった風習です。昔の中国では5月が季節の節目であり、厄祓いの行事が行われていました。「端午」の意味は「端」が「はじめ」、「午」が「午の日」。つまり、「5月のはじめの午の日に厄払いをする行事」が本来の「端午の節句」でした。

しかしながら、午の日は年によって変化をするため、5月5日と決まってはいません。毎年5月の午の日を覚えるのは、大変。そこで、端午の節句は日付を決めることになったのです。

5月5日が選ばれた理由、それは「わかりやすさ」と「語呂合わせ」でした。「端午」や「午後」など、「午」が「ご」と読めるため、5月の「午(ご)」の日、「5月の5の日」となったのです。

元々は「厄祓い」を行う日であった「端午の節句」は、なぜ「男の子の成長を祝う日」に変化をしたのでしょうか。その変化は江戸時代に起こりました。

「端午の節句」に関わりのある「菖蒲(しょうぶ)」が、武を重んじるという意味がある「尚武(しょうぶ)」と同じ音であること。そのことから、武家が「端午の節句」を「尚武」の節句とし、跡取りである男の子が無事成長していくことを祈る行事としました。

この「端午の節句」が浸透をしているからか、今でも「こどもの日」は男の子のための日だと思う人が多いようですね。

◆飾る物の意味は?

・鯉のぼり

鯉のぼりは、中国の登竜門伝説に由来します。登竜門伝説とは、滝を登り切った鯉は竜になるというもの。この登竜門伝説にあやかり、「困難に打ち勝って大成するように」という意味が込められているんですよ。

・五月人形

五月人形には「こどもの健康と成長を願う」、「人形がこどもの代わりに厄を引き受ける」という意味があります。この五月人形の風習が広まったのは、江戸時代。

鎧や兜には「病気や事故から守ってもらえるように」、弓矢と太刀には「魔除け」など、五月人形は人形だけでなく、それぞれの飾りにも意味が込められているんです。

また、五月人形には「こどもの代わりに厄を引き受ける」という意味があることから、人に譲ったり、お下がりで使ったりしてはいけないと言われています。役目を終えた五月人形には、お礼を告げ、供養するようにしましょう。

「こどもの日」の由来について理解できたでしょうか?「男の子を祝う日」から「男女隔てなく祝う日」に変化をしたのは、男女平等の世の中にしていくためなのでしょう。

また、現代まで残る「こどもの日」の風習は、こどものことを大事に思って始まったものが多かったですね。昔も今もこどもを大事に思う親の気持ちは変わらないようです。

~たくさん遊んで、たくさん食べてすくすく大きくなあれ♪~

 

施設長:橋崎